OiwakeFarm

スタッフの声

伊比 太佑

サラブレッドの美しさと
牧場の人々の姿に魅せられて

獣医

伊比 太佑

2016年(平成28年)入社

私は北海道の室蘭市出身なのですが、小学校高学年の頃から競馬に関心を持ち、テレビなどで競馬観戦をしたり、早起きして自転車で近隣の競走馬生産牧場に見学に行くようになりました。そこでサラブレッドの美しさや、牧場の人々が馬を我が子のように世話し、レースの応援や生産馬の無事を祈る姿を見て、自分もいつかその一員になりたいと思うようになりました。そういった中で牧場の仕事や「馬の獣医師」の存在を知り、その道を志すことにしました。
高校卒業後は酪農学園大学の獣医学部に進学し馬術部に所属、卒部後は牧場や診療機関に実習に赴き“馬漬け”の生活を送りました。卒業後は日高で臨床獣医師として勤務していましたが、2017年に追分ファームに入社しました。

競走馬の生産・育成のすべてのステージに携われる喜び

牧場の獣医師の仕事は多岐にわたります。ワクチン接種や、感染症や怪我の治療はもちろんですが、予防医療も非常に重要な仕事です。また、繁殖牝馬が無事に受胎しお産を迎え、生まれた子馬が順調に成長できるように、あるいは、調教馬が予定通り調教メニューをこなすことができるように、各厩舎のスタッフと連携して管理を進めることも必要不可欠です。
追分ファームは総合牧場ですので、子馬の誕生、離乳後のイヤリング時期、競走馬としての現役時代、そして引退してからの繁殖牝馬とすべてのステージで生産馬に携ることができる事が、大きな魅力の一つです。獣医師としては、つい数日前には体調が悪かった馬が元気に走っている姿を見るとホッとしますし、生後から見ていた馬がターフを駆ける姿には感慨深いものがあります。
また、追分ファームの特色として一つ挙げたいことは、年齢の若いスタッフが多いということです。向学心や積極性があれば、自分がやりたいと思ったことにどんどんチャレンジできる環境があります。例えば獣医部門では、国内外を問わず学会や講習会に参加できるチャンスも多く、そこで学んだ知識を牧場に持ち帰って実践することのできる環境が整っていると思います。

生活や子育てのしやすい緑に囲まれた環境

現在は牧場内の社宅に居住しています。場内には単身者向けの寮や家族向けの社宅もあり、多くのスタッフが生活しています。千歳市や苫小牧市といった近隣都市も近いですし、少し足を延ばせば札幌市も日帰り圏内です。
休日は家族で出かけることが多いです。また場内も緑が多く、綺麗に整備されていますので、我が家の子どもも外で遊んだり、近くで放牧されている馬たちを見てとても楽しそうにしています。夏季と冬季にはまとまった休日も取得できるので、旅行に行ったり帰省したりしています。

「勝利」という目標に向け、獣医として、チームの一員として

競走馬の生産に携っている以上、大きなレースで勝ちたいですね。そのためには1頭でも多くの馬を勝ち上がらせることが目標です。
では、その目標の実現のために何ができるか。一言に牧場といっても色々な仕事があります。厩舎スタッフはもちろん、場内のメンテナンススタッフ、事務所スタッフ、獣医師と様々な職種があります。扱う馬も、繁殖牝馬と子馬、イヤリング、競走馬とステージが違います。各々が最良の手段を考えてそれぞれの仕事を遂行し、喜びを共有できれば最高だと思います。
獣医師としても常に学ぶ姿勢を忘れず、積極的にデータ収集・考察を行い、馬の医療向上や管理レベルの向上に貢献できる獣医師、獣医チームを目指して行きたいです。

ある一日のスケジュール

繁忙期以外

7:00 出社 事務処理、診療準備、薬品の調剤
7:30~11:30 診療
11:30~13:00 昼休み
13:00 午後の診療準備、薬品の調剤
13:30~16:30 検査・診療等(レントゲン検査、超音波検査、内視鏡検査など)
16:30~17:00 カルテ入力、事務処理、翌日の準備

繁忙期(出産と種付けが重なる1~5月)

22:00~02:00 お産の立会い(馬の出産は夜間がほとんど)
6:30~ 診療準備、診療、繁殖牝馬の直腸検査
11:00~13:00 昼休み
13:00 午後の診療準備
13:30~15:30 馬体チェック(当歳馬肢軸、ボディコンディションスコア等)、検査
15:30~16:30 往診
16:30~17:00 事務処理、カルテ入力

上記以外にも、所有馬の手術や入院のために社台ホースクリニックに出向いたり、国内外の学会や講習会に参加する機会も多いです。

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