各部門の仕事の紹介
BREEDING/繁殖部門
「サラブレッドの生を授かる」という、意義のある仕事。
サラブレッドのスタート地点が「繁殖部門」です。繁殖部門では、健康な仔馬を出産できるよう、繁殖牝馬の適切な飼養管理や放牧管理を実施し、出産やそれに伴う準備・補助も行います。
誕生した仔馬(当歳馬)の管理も重要な仕事です。当歳馬は特に日々の体調管理が重要となり、病気・怪我の発見が遅くなると生死に関わることもあります。また、生まれてしばらくは主に母馬の乳から栄養を摂取するため、当歳馬が順調に成長するには繁殖牝馬の体調面も大きく影響してきます。そのため、日々の管理の中で繁殖牝馬と当歳馬の体調面をしっかりと把握し、ケアしていくことも重要です。
お産シーズンは基本的に1~5月で、2月からは「種牡馬」と「繁殖牝馬」の交配を行う種付けが始まります。種付けは6月頃まで行われるため、1~6月は繁殖部門にとって重要な業務が集中しています。
夏からは、親仔を離す「離乳」を行います。成長具合を見ながら順次離乳を行い、離乳した当歳馬はイヤリング厩舎へと移動していきます。離乳が終わった後は、来シーズンの出産に向けた準備、繁殖牝馬の管理が始まります。
TIME TABLE スタッフの一日
繁殖
|
6:30 |
獣医師による検査 / 放牧 / 馬房掃除 種付け |
|---|---|
|
11:30 |
昼休み |
|
13:30 |
馬房作り / えさの準備 |
|
15:00 |
集牧 /手入れと馬体チェック |
|
17:00 |
作業終了 |
|
17:00~ |
当番で夜間のお産待機 |
YERLING/イヤリング部門
放牧で成長を促し、人とのコミュニケーションを学ぶ。
「イヤリング」とは1歳馬のことを意味します。
この部門では、離乳してきた当歳馬が調教部門へ移動するまでの期間を担っています。
日々の放牧により、立派な競走馬となるための基礎体力を養成しながら、毎日行われる手入れや曳き運動などで人との信頼関係を築いていきます。これは次の調教部門へとスムーズにバトンタッチするための非常に重要な過程です。
クラブ会員様限定のクラブツアーや1歳馬の各種セリなどのイベントがあり、お客様に馬を見ていただく機会が多い部門でもあります。お客様の前で馬を立たせたり、歩かせたり、時には言葉で説明するなど、人前で馬を扱う技術が求められます。
夏からは順次初期馴致を始め、その後調教部門へと移動していきます。
TIME TABLE スタッフの一日
イヤリング
|
6:30 |
日中放牧組の放牧/ 馬房掃除と馬房作り/ えさの準備 |
|---|---|
|
9:00 |
夜間放牧組の集牧 / 手入れと馬体チェック |
|
11:00 |
昼休み |
|
12:30 |
夜間放牧組の放牧 /馬房掃除と馬房作り |
|
15:00 |
日中放牧組の集牧 / 手入れと馬体チェック |
|
16:30 |
作業終了 |
TRANING/調教部門
人馬一体でポテンシャルを最大限に引き出す。
1歳馬は夏以降に調教部門へと移動し、レースでの勝利を目指して鍛えていきます。
騎乗トレーニングの前に、まずは本格的に馴致を行い、人が跨ることや、鞍やハミなどの馬具に慣れさせます。その後、徐々に騎乗トレーニングを行っていきます。
坂路コースと周回コースの2種類のトレーニングコースがあり、各馬の状態によって日々の調教メニューを決めています。調教の進み具合や馬の状況を見ながら、早ければ2歳の春には美浦・栗東の両トレーニングセンターや、山元トレーニングセンター、または地方競走馬へと移動していきます。
坂路コース直線1,000m超の屋根付き全天候型の坂路コースがあります。美浦トレーニングセンターや栗東トレーニングセンターに比べても勾配がきつく、十二分に負荷をかけサラブレッドのポテンシャルを引き出します。採光にも気を配った明るいつくりなので、開放感があってストレスを感じにくいコースに仕上がっています。
周回コース周回コースには、内回り(600m)と外回り(1,000m)の2つの走路があります。内回りは立ち上げ時やクールダウンに使用。やや砂厚の薄い外回りはタイムを出すトレーニングを行う際に使用します。こちらも屋根付き全天候型なので坂路コースと同様、明るさも十分な設備設計なので、落ち着いた雰囲気の中で調教を行っています。
トレッドミル人が跨らないことに加え、安定したベルトの上を走るので、比較的安全で脚元への負担も抑えた運動が行えます。またスピードと時間を調整することで、最適な運動量が確保できます。ケガ明けの馬や休養明けの馬にはとくに有効です。
ウォーキングマシーン主に調教前のウォーミングアップやリハビリに活用しています。騎乗運動前にこれを行い、体温を上げ、柔軟性を高めることでケガのリスクを減らします。また、ケガで騎乗運動ができない馬の運動不足解消にも役立っています。
TIME TABLE スタッフの一日
調教
調教は午前中に行われ、途中休憩を挟みながらおおよそ4鞍に分けて行います。調教師・会員様が来場された際には、随時馬見せ等の対応をします。
|
6:00 |
調教する馬をウォーキングマシーンへ(各鞍ごとに)。その後、空いた馬房の掃除。 1鞍目の馬をウォーキングマシーンから出し、馬装開始。 |
|---|---|
|
7:30 |
1鞍目 調教後に手入れを行い、引き続き2鞍目の馬装へ。 |
|
8:30 |
2鞍目 調教後に手入れを行い、引き続き3鞍目の馬装へ。 |
|
9:30 |
3鞍目 調教後に手入れを行い、引き続き4鞍目の馬装へ。 |
|
10:30 |
4鞍目 調教後に手入れを行う。 |
|
11:30 |
昼休み。 |
|
14:00 |
馬房内でブラッシング・馬体チェック・治療等を行う。飼葉の準備。 調教師・会員様の馬見せ。 |
|
16:00 |
飼葉をつける。 |
|
17:00 |
最後に水・乾草が足りているかをチェックして作業終了。 |
REFRESH& TRANING/追分ファーム 山元トレーニングセンター
英気を養い、再び戦いの地へ。
1992年に宮城県に開場した山元トレーニングセンター。元々、社台ファームが使用していたこの施設に、2013年からは追分ファームも拠点を置いています。在厩馬は主にJRA美浦トレーニングセンター所属の現役馬で、リフレッシュを図りながら次のレースへ向けての調整を行っています。また、北海道から移動してきたデビュー前の2歳馬の、主に美浦・栗東両トレーニングセンターの入厩に向けた最終調整も行っています。2歳馬から現役馬まで、幅広い年齢層の競走馬を扱っていますが、一頭一頭の状態に合わせた適切な調教メニューを組み、それぞれの目標に向かって態勢を整えていくことが求められる部門です。また、北海道~本州間で競走馬を輸送する際の長距離輸送の中継基地としての役割も担っており、移動に伴う体制管理やストレスケアを行っています。
TIME TABLE スタッフの一日
調教
調教は午前中に行われ、途中休憩を挟みながらおおよそ4鞍に分けて行います。調教師・会員様が来場された際には、随時馬見せ等の対応をします。
|
4:00 |
調教する馬をウォーキングマシーンへ(各鞍ごとに)。その後、空いた馬房の掃除。1鞍目の馬をウォーキングマシーンから出し、馬装開始。 |
|---|---|
|
5:20 |
1鞍目 調教後に手入れを行い、2鞍目の馬装へ。 |
|
6:30 |
2鞍目 調教後に手入れを行い、3鞍目の馬装へ。 |
|
7:40 |
3鞍目 調教後に手入れを行い、4鞍目の馬装へ。 |
|
9:00 |
4鞍目 調教後に手入れを行う。 |
|
11:30 |
昼休み |
|
14:30 |
馬房内でブラッシング、馬体チェック、治療等を行う。飼葉の準備。 |
|
16:00 |
飼葉をつける。 |
|
16:30 |
水、乾草が足りているかチェックして作業終了。 |